BASE(ベース)療法

私たちの身体は脳によりコントロールされています

私たちを取り巻く外部環境は人間による文明の進歩と共にこの数百年の間に驚くべきスピードで変化を続けていますが、内部環境(生命)を維持する為の基本的な能力(恒常性機能)は何万年前から全く変わっていません。

その為に、人間が何万年前から受け継いでいる生存システムとして脳が外部環境に適応する為に持っている情報と、私達が作り上げた現代社会の環境との間に歪(ギャップ)が生まれ、それが許容範囲を超えてしまった為に脳が誤作動を始めたのです。

その誤作動による警告信号や、さらにそこから起こる抑制信号に気付く事なく生活を続けている為に、ココロやカラダに様々な問題を抱え込んでしまったのが現代人なのです。

BASE(ベース)療法はその警告信号を検出して脳に認識させてから呼吸のリズムにより解除し、その解除パターンを脳に追加学習させる事で、脳を常に整っている状態に保てるようにセルフでコントロール出来るところまで指導するプログラムです。

 

脊椎動物の生死を分ける本能行動

外部からの刺激が脳に入ると本能行動により3段階の反応示します。

①足を止めて安全か危険かを確認する為に、左足に対して抑制信号が出ます。(ファーストアラーム)

安全が確認されたら抑制信号は解除されて行動を続行する事が出来ます。

②安全が確認されないままに行動が続行された場合、さらに警戒レベルが上がり、両手両足に対して抑制信号が出ます(セカンド・アラーム)

動きが止められた事で、気配を消してから安全か危険かの確認をする事が出来ます。

③安全が確認されず、動きを止めて気配を消していたのに、更に危険な状態になった時に[闘争・逃避]の為のホルモンであるアドレナリンが分泌されます。(ストレス反射)

自然界に生きる脊椎動物はこれらの本能行動を最優先する事で何万年もの間、生き延びて種を存続させてきました。

ところが・・・

現代人の行動パターンと脳の誤作動

現代人は脳に外界から刺激が入り、それに対して安全を確認させる為のサイン(ファースト・アラーム)が出ているのに、その事に気付かず行動を続けています。

それにより、警戒レベルが上がり行動を抑制するサイン(セカンド・アラーム)が出るのですが、やはり気付かずに五感を使って安全を確認する事はありません。

抑制されて行動しにくい状態なのにもかかわらず、日々の暮らしや社会の中での役割を果たす為に現代人は行動を続けようとします。

その時に、本来は生命の危機から逃れるために使う緊急の仕組み闘争・逃避の時に使うホルモンの力を借りて行動を続行させているのです。

その結果、体の中では交感神経が過剰に働いている状態つまり闘争・逃避行動に備えて血圧や脈拍や血糖値が上がった興奮状態が続く事になります。

この状態では、闘争・逃避に関係が薄い内臓全般の働きや免疫、代謝、生殖などの機能や大脳皮質の働き(思考・視覚・聴覚など)は抑制されていきます。

また、古傷が痛んだり (過去の痛みの再現パターン)痛みの場所が次々変わる(過剰警告反応)などの痛みのコントロールが出来ない状態やストレスの影響を受けやすい(ストレスに弱い)状態にもなっていきます。

BASE(ベース)療法による脳のリセット

BASE(ベース)療法では各アラームが発動した時に脳に安全を確認させる方法として呼吸法を用います。

呼吸をコントロールする事で、安全が確保された時にしか出来ない呼吸リズムを意図的に脳に伝えて、脳内でセロトニンの分泌を促進して脳をリラックスさせます。

その結果、脳内での抑制反応が解除されて普通に日常生活が出来る状態に戻るのです。

全てはここから始まります

呼吸をコントロール方法を身につけて、脳を正常な状態に保つ事でココロもカラダも整えていきませんか!

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