局在神経・機能調整メソッド
私たちが感じている様々な症状は、神経の働きが亢進(興奮)状態か低下(抑制)状態で起こります。
身体の全ての部位には色々な感覚を受け止める為のセンサー(受容器)があります。このセンサーが体内環境(身体の中の状態)と体外環境(身体の外の状態)を情報としてリアルタイムで脳に伝えています。
脳はこのセンサーから入力された情報を基にして、コントロールする為の情報を出力する役割があるのですが、この脳の働きが亢進(興奮)及び低下(抑制)状態になると、体内環境を体外環境に合わせて上手く調整することが出来なくなり、様々な問題を身体に現してきます。
身体に現れている問題を根本的に解決していくには、この各種センサーからの色々な感覚の情報が脳まで正しく伝わる様にすること、そして伝わった情報から脳が正しい判断や反応の選択を行い、そこから導かれた結果を運動の情報として身体の各所に正しく伝わる様にすることが大切になります。
局在神経の機能調整メソッドでは、きめ細やかな機能神経学の検査を行い、そこから本当の問題点を見つけ出し、適切な調整(適切な部位に適切な刺激を与える)を行っていきます。
その結果私たちの身体は外部環境の変化に対して内部環境を常に一定に保つことが出来る様になります。この状態を保てることが本当の健康だと言えます。
身体の中での情報伝達について
私たちの身体の中での情報伝達には入力と出力の2系統があり、脳がその間でフィルターとして働き、判断や反応の選択をしているのです。
入力は感覚入力とも言われ、外部環境の情報を脳に伝える役割が有り、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚などのいわゆる五感といわれるものが代表的ですが、その他にも痛覚・温度覚・深部圧覚・位置覚・振動覚・皮膚性感覚・平衡感覚・内臓感覚など様々なものが有ります。
出力は運動出力とも言われ、感覚として入力された情報に対して脳での判断や反応の選択をされた後に、実行に移すための指令を伝える運動系とそれを細かく調整する制御系があります。
私たちが感じている様々な症状は、神経の働きが亢進(興奮)状態か低下(抑制)状態で起こっていますが、実はその情報を伝達する感覚入力や運動出力の機能が正常に働いていない事が原因であったという事が分かってきています。